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研究会概要

 当研究会は2011年7月に設立されました。宗教と社会貢献・ボランティア・社会参加などをめぐるさまざまな問題に関心を持つ研究者が会員です。現在は宗教学、社会学、心理学、文化人類学、哲学、歴史学、倫理学などを専攻する研究者が多くを占めますが、他の分野の研究者も歓迎します。

 現在の主な活動は、研究会の開催(年2回)と電子ジャーナル『宗教と社会貢献』の刊行(年2回)です。

 当研究会の前身は、「宗教の社会貢献活動研究」プロジェクト(以下、「宗教貢献プロジェクト」と略)です。「宗教貢献プロジェクト」は、「宗教と社会」学会の研究支援制度のもと、2006年に設立されました。

 2011年6月に「宗教貢献プロジェクト」が終了したのに伴い、これを引き継ぐ形で、同年7月に当研究会が新設されました。


「宗教の社会貢献活動研究」プロジェクト発足時の趣意書は以下の通りです。

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2006年度「宗教と社会」学会総会提案

「宗教の社会貢献活動研究」プロジェクト 趣意書


【名称】

「宗教の社会貢献活動研究」プロジェクト

【略称】

 宗教貢献プロジェクト

【目的】

 近年、さまざまな問題を抱える現代社会の状況に応答して、世界各国で社会貢献の名のもと、ボランティア活動やNGO・NPO活動が盛んになってきている。企業の社会的責任(CSR)などに象徴されるように、組織体としての社会貢献の視点も社会的に認知されつつある。

 翻って宗教者と宗教団体の社会貢献活動は、古代中世の慈善救済的な活動はもとより近代以降の民間社会事業としての先駆的な活動など長い歴史を有し、それらの活動について既に多くの研究がなされている。また、近年、社会の動きに敏感に対応し、これまで地道に実践してきた社会貢献活動を整備し、積極的に展開している宗教団体がある。そして、阪神淡路大震災でのボランティア活動や、新潟中越地震での活動などにおいても宗教者が一定の役割を果たしていることが知られており、その活動の展開は、社会的ニーズや宗教イメージの変化、また社会的役割の向上といった面からも注目されている。

 しかしながら、こうした宗教者、並びに宗教団体の活動については、国内外の個別的な実証研究は既になされてきたものの、各活動を概観するような横断的な研究や個々の情報の蓄積、調査の分析についての総合的な議論、またそれを広く社会へ提供する場はまだ無い。

 そこでこの度、「宗教と社会」学会内にプロジェクトチームを設け、調査研究を実施し、様々な情報を収集・分析し、研究会を重ねてゆくことにより、その成果を広く公開し、学術的な議論や応用の場に提供してゆくこととする。

【活動】
・プロジェクト期間:2006年6月から4年間(必要に応じて期間延長)
・原則、隔月で研究会を実施し、研究発表、調査打ち合わせ、調査報告を行う。
・文科省の科学研究費補助金などを申請活用し、共同で調査研究を実施する。
・宗教の社会貢献活動の情報を広く社会へ公開することについて具体的な検討を行う。
・研究成果を、「宗教と社会」学会をはじめとする各種研究発表会、インターネットサイト、出版などによって公開する。

【発起人】
稲場圭信、大谷栄一、藤本頼生

【追記】

・上記の趣意書では、プロジェクト期間が2006年6月から4年間(必要に応じて期間延長)となっていますが、現在では、期間を限定せず継続して研究活動をおこなっています。
 

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