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2022年度 第1回研究会 報告



3月13日(月)19-21時、2022年度第1回目の研究会がオンラインで開催されました。

当日のプログラムは、以下の通りです。


第1報告 髙瀨顕功(大正大学)

コロナ禍以降の葬送儀礼の変化と寺院の対応―寺院向けweb調査より


第2報告 井川裕覚(上智大学)

東日本大震災が与えた仏教社会福祉活動への影響ー高野山真言宗による災害復興支援とその後の展開


小報告 清水香基(北海道大学)

若年層の年中行事・宗教文化的活動と、その宗教的な意味づけに関する調査結果


第1報告では、大正大学の髙瀨氏より、寺院向けオンラインアンケートによる葬儀や年回法要、寺院行事の実施状況の変化を報告いただきました。過去の同調査と比較して、葬儀や年回法要の小規模化が定着しつつあること、一日葬などの葬儀の簡素化が首都圏以外にも広がりつつあることなどがあきらかになりました。


続く第2報告では、上智大学の井川氏より、東日本大震災以降の高野山真言宗の教団としての動きについて報告いただきました。高野山真言宗では、被災地域(岩手・宮城・福島)に末寺院が少ないこともあり、発災直後は目立った動きはなかったものの、その後、研修会などで福祉教育が取り入れられていったことがあきらかになりました。



最後の小報告では、北海道大学の清水氏より、「若年層の⽂化・健康・宗教に関する意識調査」から、誰が何を宗教的と認識しているかという報告をいただきました。調査結果によれば、⼀般に、⽇本的と称されるような宗教⽂化的な活動(初詣、墓参りなど)については、実際にそうした活動に従事/参加している⼈ほど「ただの慣習である」と捉えがちであることがあきらかになりました。


前回同様、今回もオンラインでの研究会ということもあり、26名の方が参加くださいました。全体で2時間程度と限られた時間でしたが、いずれの報告に対しても質問が相次ぎ、議論も大変盛り上がりました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。 次回は、8月下旬を予定しております。詳細が決まり次第、こちらでもご案内いたします。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。


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